「ナポリにおいでよ」スタッフは皆ナポリ在住10年以上。
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ナポリから気軽に行ける島々でおすすめの観光の仕方や
覚えておきたいポイントも紹介しています。

今回は、私達が皆さんに「ナポリでトライしてみてもらいたい!」ことPART1!

「カッフェ・ソスペーゾ」とは?

ナポリで有名なもののひとつが、濃~いエスプレッソコーヒー=カッフェ。美味しいカッフェが飲めるバールの多くで「カッフェ・ソスペーゾ」というナポリで生まれたシステムがあります。これは何かというと、カッフェの代金を払う際に余分にお金を払うことです。バールの人達はその余分なお金を貯めておいて、例えば貧しい人など、カッフェを飲みたくてもお金がなくて飲めない!という人々が、貯まったお金の中から払って飲むことができるというシステムで、2000年代に入ってから生まれたようです。

カッフェ·ソスペーゾを実施しているバールのポスター「注目!ここにはカッフェ·ソスペーゾがあるよ」という目印です。

ナポリの人情を感じる良いシステムですよね!近年はナポリ以外のバールでも実施しているところが出てきました。カッフェ一杯の値段はバールによりますが、大体1.00ユーロから1.20ユーロなので、寄付する方にもそれほど負担にならない金額です。もちろん「『カッフェ·ソスペーゾ』を実施しているバールのお客さんは皆、余分にお金を置いていかなくてはならない」、という義務はないです!こんなこと言うと「『ナポリでトライしてほしいこと』なんて言ったくせに矛盾してる!」とお叱りを受けてしまうかもしれませんが、あくまでも「できる時に、できる人が」の精神で!

「カッフェ·ソスペーゾ」に習って8年くらい前には、同カッフェをパンに変えた「パーネ·ソスペーゾ」も生まれましたが、カッフェほど浸透していないのが実情です。余談ですがイタリアのスーパーマーケットでは、食品を余分に買って、それを貧しい人々を支援する団体に寄付するキャンペーンを時々行っています。写真はないですが、スーパーの出口に寄付する食品(パスタや缶詰めなど賞味期限が長く、冷蔵や冷凍の必要がないもの)を入れる専用の箱があったりします。また、保護犬や保護猫を扱う団体へのペットフード寄付を募るスーパーもあります。私も「カッフェ·ソスペーゾ」をはじめ、非常に微力ながら、できる時にできる寄付をさせていただいてます!