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今回はスパッカナポリにある天空の庭園に行ってみよ
サンタ・キアーラ教会を出てベネデット・クローチェ通りに入ってちょっと歩くとPALAZZO VENEZIA(パラッツォ ヴェネツィア)があります。
簡単にこの建物の歴史を説明すると、この建物は1412年頃ナポリの王Ladislao I d’Angio’ Durazzo(ラディスラオ1世・ダンジョー・ドゥラッツォ)がヴェネツィア共和国に譲渡した建物です。
ここにはヴェネツィア共和国の総領事が住んでいたようです。
その当時は今よりももっと大きくてこの先にあるサン・ドメニコ修道院の方まであったと書かれています。
かなり大きいですよね!
1500年代に建物が大きく崩れてしまい、1610年に修復を始め1640年に終わりました。
その後、1656年のペストの大流行でナポリから引き払った為、ペストで亡くなった人がたくさんいて埋葬場所に困ったため、ここに死体を置いていたようです。
そして1688年の大地震で建物はまた大きなダメージを受け、再び修復をして、1797年ヴェネト(ヴェネツィア)の大使館になりました。
そして1816年にオーストリア帝国の持ち物になり、法律学者のカポーネに渡り、カポーネ家のクロティルデがレオナルド・ティクソン・ディ・ヴィダーレ侯爵と結婚した為、現在もティクソン家の所有になっています。
ざっと説明するとこのような感じです。
この建物現在は、カフェがあったりイヴェントなどを行う場所なんですが、この建物で有名なのは17世紀のお庭が見れることです!

写真の当時の秘密の階段を上って1階にあがるのもいいし、エレベータや建物の大きな階段から上っても大丈夫!

ここでコーヒーを飲んでちょっと一休みすることもできます。
スパッカナポリにあるので、観光で疲れてちょっとお休みしたいと思った時にちょうどいいです。
ナポリの気候は良いですし、建物の中なので静かで靴下やキーホルダーなど売ってくる人も入ってこないので落ち着いて飲めますよ!

この庭園の見どころは新古典主義時代に建てられたポンペイ風の家です。
ポンペイの赤と呼ばれる色も再現してあり、家の屋上にあるんですが、木々の茂ってる中に建っていてなんだか屋上ではない感覚です。
通りの名前にもなっている哲学者で歴史学者のベネデット・クローチェは彼の家からこのポンペイ風の家が見えたと語っています。

そしてもう一つがマドンナの洞窟と呼ばれるものです。
お庭の奥にひっそりと佇んでいます。
ちょっと残念なのが、手入れがあまりされていないんですよね。。
もうちょっと庭園風にしたらいいと思うんだけど、素朴な感じがいいのかもしれないですね。
でも17世紀にはどんなだったのかなぁ?と想像してみたりその時代に思いを馳せてみてください!
Via Benedetto Croce,19
月曜日、火曜日 10.00~13.30 15.30~19.00
水曜日~日曜日 10.00~13.30 15.30~00.00