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ソレントをサクッとご案内しますよ
リゾート地として知られるソレント半島。その中心となるのがソレント市。ナポリからは電車でも車でも1時間ちょっとという日帰りも可能な距離にあります。またポンペイやアマルフィにも比較的近いことから、近年はソレントに宿泊しながらナポリなどの近郊を日帰りで楽しむ人も増えており、カプリ島までも高速船で20分とアクセスも抜群です。この町をモチーフにしたナポリ民謡「帰れソレント」はあまりにも有名ですが、他にもソレントにはお楽しみがたくさんあります！
人口2万人弱のソレントの町、町の中心は小さくてぐるっと歩き回るだけなら1日で充分です。
海が好きな方はビーチでのんびり一日もおすすめです。
町には大きな広場(Piazza Lauro とPiazza Tasso)がありますが、観光の中心となるのはPiazza Tassoでしょう。Tassoとはソレントが生んだ16世紀の偉大な詩人で作家トルクアート・タッソです。朝食から夕食まで用意するBar Faunoのテラスは常時満席、メインストリートCorso Italiaにもお洒落なカクテルバールからトラットリアが並んでいます。美味しいお店、おすすめのお店がたくさんあるのでこのコロナ禍(2021年春現在)が落ち着き次第、これらは追って紹介していきますね！
町の中心には重要な教会が３つ、大聖堂(ドゥオモ)と市の守護聖人アントニーノが祀られているバジリカサンタントニーノ、そしてサン・フランチェスコ教会です。
大聖堂は特におすすめです。建物自体は10世紀から再建や改修を繰り返し、正面部(ファザード)に至っては1900年初頭の大嵐で崩壊してから再建したものですが、1938年にソレントの寄木細工職人達が完成させた内部祭壇の聖職者席は一見の価値があります。また、大聖堂の扉内側にも寄木細工が施されており、壁掛けがいたるところに飾られています。寄木細工(またははめ込み細工)は、くるみ、オリーブやレモンという樹木に恵まれているソレントならではの伝統工芸です。19世紀前半には職人になることは一種のステータスで当時ナポリを統治していたボルボーネ王家が愛した芸術でもありました。職人の数は少なくなったとはいえ、今もその伝統は生きており町のいたるところに寄木細工の小物やテーブルセットなどを打った専門店があります。
大聖堂のそば、Corso Italia上にある大聖堂の鐘楼は15世紀から16世紀に建てられたという説が強く、｢イタリアの美しい鐘楼20｣に選ばれたこともあります。この鐘楼の最下部に11世紀のものと思われる柱が埋め込まれており、これを基盤として現在の鐘楼が建ったということです。
市民公園に入る手前にあるサン・フランチェスコ教会は、もともとは14世紀にフランチェスコ(フランシスコ)修道士会が建てたもので現在の教会は17世紀以降に再建されたもの。こちらに隣接しているのが、現在は美術学校となっており19世紀末まで同会修道院であった建物と回廊(キオストロ)で、14世紀のオリジナルのままほぼ残っています。ナポリのサンタキアラや、アマルフィの天国の回廊は欠かせない観光スポットになっていますが、ソレントのキオストロは入口も小さくあまり目立ちません。教会を見学した後、そのまま市民公園に入る人が多いです。でもそのぶん厳かで静かな時が流れるのを感じられます。通常4月から6月の結婚式シーズンには、サン・フランチェスコ教会での式後、キオストロや市民公園で記念撮影を行うカップルが多いので多少賑やかになります。市民公園は絶景、ここから有料エレベーターを使うといくつもの小さなビーチが並ぶ海辺へと降りることができます。歩きたい人！は徒歩で上り下りすることも可能ですよ！
こちらはCorso Italiaと平行するストリート、via San Cesario。 前者にはブランド物や現代的なお店がメインに並んでいますが、後者はおみやげ物や雰囲気の良いトラットリアなどが並んでいます。13世紀から5世紀にわたり、ソレントの有力者達の会議場でもあったseggio Dominovaはほぼオリジナルのまま残っており、一般にも開放、現在はコロナ禍で閉まっていますが、普段はご老人達が見事な天井画の下でカードゲームに興じています。
長くなるのでソレントのおすすめのお店、伝統料理や工芸などについてはブログやインスタで今度詳しく紹介していきたいと思います。本日の記事は「さくっとソレント案内」というところでしょうか!? 空気がきれいでどこかのんびりしたソレント散策、おすすめです！
ナポリから：ナポリ中央駅地下にあるCircumvesuviana線(ヴェスヴィオ周遊鉄道)ソレント行きに乗り、終点。各停で約1時間15分、急行で約55分。
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